
「ムモンアカシジミのまほう」(講談社エディトリアル)発売となりました。
作者の矢野通典さんが小学4年生の時に書き上げた物語。
昆虫の目線ながら、摩訶不思議なムモンアカシジミとクサアリの生態がきちんと書かれ、物語としても自然科学的にも楽しいお話です。
どうぞよろしくお願いします!
少し制作の思い出を。舞台は長野県戸隠とされていましたので、私は2度取材に行きました。
作者さんが想像した、蝶の楽園としての戸隠とお聞きし、完全一致するような風景を描いたわけではないのですが、植物は実際に見たものを描きました。(そしてお蕎麦が美味しかったです。また行きたい!)
ムモンアカシジミ自体の取材はまた別の場所へ。簡単に見つかる蝶ではなく、かがくのとも「チョウのふゆごし」の文章を書かれた井上大成先生に大変ご協力いただき、無事1匹の幼虫を観察できました。
蛹になろうと地面に移動しかけていて、奇跡的に会えたのが思い出深いです。
作者さんの、昆虫少年の目に少しでも近づけただろうか、そう思いながら描きました。
印刷はオレンジや緑など難しい色を丁寧に出していただきました。
編集さん、依頼者さん、デザイナーさん、打ち合わせなど細やかにしていただいて、関わってくださった皆様に感謝です。
昆虫は楽しい!が伝わりますように。